皆さん、おはようございます！
ホリスティック薬剤師のたかみーです。
九十九里トライアスロン（99T）の際に、出場された方々に漢方を配らせて頂いたのですが、意外と皆さんから好評を頂いたので、今回は「運動のパフォーマンスを高めるために役立つ漢方」について紹介したいと思います✨
●芍薬甘草湯（しゃくやくかんぞうとう）:足のつり・痙攣、筋肉痛予防・緩和に。比較的即効性あり！
※このおかげもあったのか、99Tではトライアスロン初出場のメンバーが多い中、ほぼ全員が足をつらずに完走できてよかったです☺️
●生脈散（しょうみゃくさん、メーカーによっては「麦味参」という商品名でも販売されてます）:朝鮮人参が疲労・バテ対策に、五味子が汗のかき過ぎを抑えて脱水予防に、麦門冬が体に潤いを与えてくれます。
※臨床的には運動前後だけでなく、熱中症・夏バテの予防や、呼吸器系の疾患の方にもよく使う漢方です。
●ロディオラ（香ロゼア）:血中酸素を増やす。ストレスへの適応力も高める「アダプトゲン作用」もあるハーブ。
※登山の際の高山病の予防にも用いられて、勉強・仕事前に頭をスッキリさせるのにも使えます♪
●スクアレン（深海サメの肝油）:血中酸素を増やす（別名「酸素の運び屋」とも言われます）。活性酸素の除去、抗酸化・抗炎症。
※臨床では呼吸器系の疾患はもちろん、肌のトラブル全般にも使えて、内服はもちろん、針などで穴を開けて脱カプセルして直接肌や粘膜などに塗って使うことも！
●Argent Nitricum:漢方ではないですが、予期不安対策に用いられるホメオパシーレメディ
（前夜・当日の朝に飲むのがオススメ♪）
これらはドーピングにも当たらず、他の薬やサプリメントとの飲み合わせで問題にもなりにくいので、ご安心を✨
漢方の中では
・鹿茸（ろくじょう、鹿の角）:成長ホルモン用作用あり
・センソ（カエルの分泌液）:心臓機能向上
などの動物性の生薬が入っている漢方は、臨床上は大変効きが良いのですが、ドーピングに引っかかってしまうので、アスリートの方は注意が必要です！
今回紹介した漢方は、保険適応・ドラッグストアで扱いのない漢方もありますが、そういう幅広い漢方・中成薬（日本には処方のない中医学の薬）を取り扱えるのが、漢方専門薬局の魅力でもあります。
ちなみに、メーカーによって添加物も余計なものを入れないように工夫していたり、製法も古典になるべく忠実に作っていたりと異なるので、同じ処方名の漢方だとしてもメーカーによって効き目は変わってきます。
今まで見てきた中だと、台湾で最高品質の漢方を製造する東洋薬行さんの漢方が効き目が良い印象。99Tで皆さんに配ったのも、東洋薬行さんの芍薬甘草湯。
逆に有名なツムラさんの漢方は、大量生産過ぎて一部の成分が飛んでしまっているのか、効き目が悪い印象です。
（病院で処方された漢方よりも、メーカー違うものに変えたら「今までより効く気がする！」と言われる方もよくいらっしゃいます。）
まだまだ漢方に関しては実践しながら勉強中ですが、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです✨
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