第16弾は、京丹後でよしおかクリニックの院長でありながら、温浴施設「ぬかとゆげ」のオーナーである吉岡直樹さん(@ナオキ )にお話をお伺いしました。

地元、京都は京丹後地域でクリニックの開業に続き、温浴施設を開業するに至った経緯、そして吉岡さんの医療や地域に懸ける熱い思いとは?

よしおかクリニック院長 & ぬかとゆげオーナー    吉岡 直樹さん

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(Bicycle Club No.415)
地元京都の京丹後地域で整形外科・内科クリニックの院長を務める傍ら、5つのサウナと米ぬか酵素風呂を兼ね備える温浴施設『ぬかとゆげ』、アウトドアサウナ『蒸 五箇サウナ』を経営。


ある1冊の本と出会い、医師の道へ


ーまず初めに、吉岡さんのお仕事の内容から教えてください。

    京都府の京丹後市という北部のエリアで、整形外科と内科とリハビリテーション・スポーツ整形外科のクリニックをやっています。僕が整形外科で妻が大学の同級生で内科の医師なんです。
    また去年から予防医療を目的とした温浴事業を始めまして、『ぬかとゆげ』という施設型のサウナと、『蒸-五箇サウナ-』というアウトドアサウナの2つを運営してます。

ーそもそも医師になろうと思ったきっかけは何かあるのでしょうか。

    実は、何でもよかったんですよね。生まれ育った丹後という地域で何か地元の人の為になる仕事がしたいなと思ってました。父親は丹後ちりめんの紋工所を経営していて、母親は小学校の教師でした。最初は父親の工場を継ぐのかなと思っていたのですが、両親が離婚してしまい、10歳の時から母親と一緒に生活することになりました。小学校の教師も考えましたが、もう少し幅広い年代の人に接することができる仕事がしたいなと思い、どんな仕事がいいかなと色々考えていました。実は数学が苦手で、高校時代に文系の進路を選んでいたので、公認会計士などを考えたこともありました。

    しかし、調べていく中で、企業間のM&Aなどは丹後にはあまり関係なさそうだし自分のやりたいこととは違うなと感じていました。そんな時、図書館で偶然見つけた本が転機となりました。それは『信州に上医あり』という本で、長野県の佐久総合病院をつくった若月俊一先生の話でした。この本では、地域農村医科大学構想という、へき地で医療過疎地域の人々でも健康に暮らせるようなサポートをする医者を育てる医科大学を設立運営することを目指していました。

    このコンセプトに感銘を受け、田舎で医者として働くことを志すようになりました。当時はすでに高校2年生の冬で文系の学生だったので、担任の先生に医学部を目指す意志を伝えたら「おまえアホか!」と笑われました(笑)。「今から医学部なんて絶対無理やで」って言われたんですが、ようやくやりたいことがみつかったかもしれないと思い、1年間の浪人を経て何とか医学部に入学できたんです。それが農村医科大学構想という考え方がベースとなってできた栃木県にある自治医科大学です。

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    大学卒業後は、長野県や京都府の職員としてへき地医療に関わり、整形外科医として研さんを積みました。その頃、学童野球の指導者となった小・中学校の野球部時代(小学校、中学校は野球部キャプテン)の友人たちに久しぶりに再会し、指導している子供たちが野球でけがをした時に診てくれる医師が近くにいないので、京都市内や大阪の病院まで通わなければいけないということを聞き、「スポーツ整形外科医になって子供たちを診てくれよ」と言われました。当時、出向先の救命救急センターで外傷整形外科医を目指して、命にかかわる大けがを治す仕事をしていました。スポーツ整形外科は、外傷整形外科とは要求される治療内容が全く異なり、患者さんから要求される治療レベルがとても高く、それまで敬遠してきたのが正直なところでした。しかし、地元で必要とされているならば応えたいと思い、スポーツ整形外科への道を歩み始めることになりました。

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コロナ禍での自律神経に対するアプローチとしてのサウナ


ー『ぬかとゆげ』を開業しようと思ったきっかけはなんでしょうか?

    ターニングポイントとしてはコロナ禍ですね。うちのクリニックは北近畿で最も運動器リハビリテーションを提供しているクリニックなのですが、コロナ禍になって患者さんの回復が悪くなってきたことに気付いたんですよね。これまで優秀な理学療法士たちが精力的に取り組んでおり成果は出ていたんですが、患者さんの回復が遅れる傾向が見受けられました。

    その原因を調査する中で、自律神経系の不調が長引いている患者さんの回復が遅れていることが分かりました。そこで、自律神経に対する新たなアプローチを模索することにしました。マインドフルネスや非医学的なアプローチも含めて幅広いアプローチを検討しました。その中でナオさん(@Nao )とととのえ親方(@ととのえ親方 )が共著した『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』という本を読み、そして加藤容崇先生の『医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?』という本を発見しました。医学的な根拠のない方法を広めるのはリスクが高いと考えていましたが、この本にはサウナの医学的な根拠が示唆されていたので、これだったら医者として取り入れてもいいかなと思い、勉強し始めました。

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(北海道ホテル社長    かっちゃんに誘われてアヴァント体験)


    実はそれまではプールで泳いだりした後に、プールサイドにあるサウナに入る程度で、習慣的に入ることはなかったんです。しかし、サウナについて調べていって、サウナに入る方法はナオさんの本などを参考にして様々なサウナをまわっていくと、その効果に驚きました。当時、アマチュアサイクリストの甲子園と言われるツールドおきなわでの上位を目指してトレーニングをしていたのですが、練習後にサウナに入ると回復が早まることを実感しました。

    また、クリニック開業前から野球選手の野球肘肩検診などをずっと行っていて、懇意にしてもらっていた野球関係者から、淡路島にめちゃくちゃ良い酵素風呂があると聞きました。当時は酵素風呂って何ですかと、詳しく知らなかったので、実際に淡路島にあるスポーツ選手がよく利用していて、知り合いの人がプロデュースしている酵素風呂に行ってみました。そこで酵素風呂を体験し、サウナ以上に身体が温まることを実感しました。話しを聞いても、ラグビーやサッカー、バスケットボールなどコンタクトスポーツをしている人たちがわざわざ大阪や神戸からリカバリー目的に足繁く利用していることから、スポーツ整形外科医としても可能性を感じたんです。医学的なエビデンスはまだないものの、自分自身の体験とトップアスリートが定期的に利用していることを考えると、可能性があるなと感じたので、サウナと酵素風呂を組み合わせた施設を作りたいなと思いました。

    しかし、調べたら世界中にフィンランド式サウナと酵素風呂を同時に体験できる施設はないんですよね。一応、京都の瑠璃渓温泉に、箱型の小さな酵素風呂とドライサウナがある施設があるんですが、サウナから酵素風呂への移動がスムーズではないです。サウナと酵素風呂を同時に組み合わせて、もっと面白い反応を引き出す施設を作ることに決めました。

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(バリアフリーサウナのクラウドファンディング    ナオさんにはメッセージだけではなく、ご支援もいただきました!感謝!!)


ー車椅子でも入れるバリアフリーサウナはどのような発想だったのでしょうか?

    最初はその発想はなかったんですよね。『ぬかとゆげ』の売りをどうするかと考えていたときに、やっぱり医者が運営するサウナだから、誰もが利用できる場所にしたいと思いました。特に今のサウナや酵素風呂では利用が難しい人たちにも入ってもらいたいと思ったんです。医療と同じで、例えばタトゥーがあるから断られたり、障がいがあるから入れないといった理由で、誰かがサウナを楽しむことができない状況を改善したかったんです。もともと働いていた病院の言語聴覚士の方がシャルコー・マリー・トゥース病という難病で車椅子を使っていたんです。ある日、彼女にサウナに行ったことがあるかどうか尋ねてみたんです。サウナに行ったことある?と言ったら、「ない」と。行きたい?と言ったら、「行きたい、入れるんだったら入りたいよ」と返答がありました。ただ、彼女の意見だけでなく、彼女の知り合いなど他の障がいを持った人たちにも意見を聞いてみたら、全員がサウナに入りたいという意見だったんです。入れるんだったら入りたい。ただ、実際には入れない。

    日本では、北海道の西部にある、あすなろ会が運営しているバリアフリーホテルに、ロウリュができるバリアフリーサウナがあるんですが、それが国内唯一の施設なんです。あと山梨県のキャンプ場にクラウドファンディングで作られたサウナが1つ存在することもわかったんですが、関西圏には全然ないんです。そこで、医者がつくる施設として、このアイデアを何とか実現させたいと思いました。

    ただ、僕にはまったくのノウハウもなく、お願いしていた温浴施工会社も経験がないという状況で少し困っていました。そこで、サウナの本場フィンランドとかではどうしてるのかなと思って、フィンランド大使館の方と話をしました。フィンランドではサウナはお風呂なので、障がいを持った人でも入れるような設計にしていると知りました。ロシアやスウェーデンとずっと戦争をしてて、戦争で手足が不自由になった人でも入れるようなサウナというのが、一応基本的なスタイルになってるんです。だから、バリアフリーのサウナ、ユニバーサルなサウナをつくるにあたって、フィンランドに一度行った方がいいんじゃないかと思い、去年一週間フィンランドに行ってきました。フィンランド大使館の沼田さんやフィンツアーのノーラ・シロラさん、現地でコーディネートしているこばやしあやなさんなどのサポートを受けながら、国際サウナ協会のエロマー会長に事前に連絡を取って、向こうのサウナ協会にも行かせてもらいました。協会が発行しているバリアフリーサウナの設計本を頂いたり、実際に現地のサウナも体験させてもらい、それを設計に活かしてます。ぬかとゆげのサウナストーブはエロマー会長から勧められた車椅子ユーザーの足下をしっかり温められるエストニアのsaunumのストーブを導入しています。

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▼ぬかとゆげのHPは下記から
https://nuka-yuge.com/ 

地元丹後を良くしたいという純粋な熱い思い

ークリニックもぬかとゆげも地元での開業ですが、吉岡さんの地元に対する強い思いはどこからきているのでしょうか?

    たぶん親の離婚が大きく影響していると思いますね。もし親が離婚していなかったら、そこまで地元に強い思いを抱かなかったかもしれないですね。少し物心がついた10歳のときに親が離婚し、父親には意識は常にありましたが、実際に近くにいるけどずっと会っていないんです。当初は父親の仕事を継ごうと思っていましたが、それはもうできない。そこから、1つは父親に認めてもらいたいという思いがあったと思いますね。会わずに離れていても、自分が頑張れば認めてくれるだろうという期待がありました。そのために地元、丹後に対する意識があり、やるんだったら本当に丹後の人のためにいい事をしたいなという思いもあり、医者になる道を選びました。

    あとは、純粋に自分が育った地域が良い地域であったら嬉しいと思うんですよね。そうやって地元に戻りたい人、残りたい人、地元が好きな人が自分たちの地元が良くなるように頑張っていくと、世界中が良くなるのではないかと考えています。私は塩谷先生(@塩谷隆太(しおや) )のように頭が良くないため、できることは限られていますが(笑)、自分のできる範囲で地元が面白くなるようなことを楽しみながらやっていきたいと思っています。

    丹後はすごくいいところだと今は思っています。昔は何もないと感じていましたし、確かにめちゃくちゃ田舎です。しかし、コロナ禍の際に物流が途絶えた時も、ほぼみんながノーダメージで生活が続けられているんですよね。食べ物をはじめ必要な物流など、ほとんどが地元でも成り立っていることを実感しました。お肉やお魚も捕れますし、水も非常に良質でお米は関西圏でも一番美味しいと言われています。さらに、酒蔵も8つくらいあって素晴らしい地域だと思っています。地元が良くなることで、みんなが幸せに暮らせると信じています

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(飯尾醸造の田植え体験会)

ーそんな魅力的な丹後でサウナを運営しているなかで予防医療におけるサウナの今後の可能性については何が考えられるでしょうか?

    一番貢献したいことは、20代から40代くらいの人々が早めにサウナや温浴を習慣にして使ってもらうことで、認知症や心血管系疾患を予防できるのではないかと思っています。そこが今の日本において非常に重要だと考えています。寿命は延びていますが、健康な状態で長寿を楽しむことがますます重要になっています。認知症になると、身体は元気でも認知機能が低下することがあり、周囲にも大きな負担をかけます。認知症の発症率を減少させて、如何に健康に生活を送ってもらえるかが重要だと思います。他にも、心臓や神経系の予防効果もあり、軽度の鬱病などの予防にも効果がある訳です。丹後地域は山陰特有の陰鬱な気候が多く、フィンランドの人々のサウナ習慣がメンタルコントロールにも有用ではないかと考えています。具体的な効果の数字は加藤先生の本などに譲りますが、それぞれの予防効果は50%から70%程度あると言われており、これを使わない手はないですね。

ー仕事面でもプライベートでもこれから取り組んでいきたいことはありますか?

    僕ができることは、まずは現在の丹後エリアや北近畿に焦点を当てて、この地域で温浴を皆さんの生活習慣に取り入れてもらうことですね。何十年も先の未来に向けて、地域の人々が健康に長寿で、楽しい生活を送る1つのお手伝いができれば嬉しいなと思っていますし、そうしたいです。また、スポーツとサウナ、スポーツと酵素風呂などの組み合わせも検討し、地元のスポーツ愛好家がリカバリーに活用できるような環境を整えたいとも思っていますね。さらに、クリニックとの連携も強化し、地域における健康促進に貢献できるよう努力していきたいと思っています。クリニックまでは少し距離があるため、課題はありますが、クリニックとの連携をますます推進していく予定です。

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(フィンランドサウナ協会SAUNA SEURAで国際サウナ協会エロマー会長と)
    
    そして、コロナ禍でHonda.Labに参加したこと、特にワインの勉強をしたことが丹後地域の魅力を強く感じるきっかけとなりました。この地域をさらに良くしていくために、僕1人では難しいですが、他の地元の方々や関心を寄せてくれる人々と一緒になって進めたいと思っています。今月末にはHonda.Business Labの合宿で丹後に来られるので、その感想も伺い、この地域の可能性を探りながらもっともっと良い地域にしていきたいです。丹後を良くしたいという思いを持つ同志が作っているグループ「TANGO TANGO TANGO」にも参加していて、様々な分野の人々と協力して地域を豊かにするために色々なことに挑戦していきたいですね。また、ライフワークとして、祖父、父親が丹後ちりめんに関わっていたので、丹後ちりめんが無くならないようなお手伝いができればとも思っています。

    プライベートの目標や夢は今はあまり考えられていないんです。高校1年生の長女、小学校5年生の次女、そして小学校1年生の男の子の双子と子供が4人いるんですよね。まだまだ子供が成人するまで時間もあるので、、、今ちょうど妻が隣に来たのでなかなか言いにくいんですが(クリニック院長室でもオンラインインタビュー中に奥様が部屋に、、、)妻は医者をしながら子育てもやってくれているので、お手伝いをしながらやっていきたいと思います(笑)。お手伝いと言っている時点でダメと言われました(笑)。しっかり子育てもしたいと思います!(笑笑)
    

向上心に火を付けてくれた場所、それがHonda.Lab


ーHonda.Labに入ったことが大きな転換点にもなっていたのですね。

    コロナ禍でHonda.Labに入ったことは今の僕にとってすごくチェンジのタイミングでしたね。ナオさんの本も何冊か読ませてもらっていて、面白い生き方をされている人がいるなとは思っていました。しかし地元で医者をやっているなかで、全然生活スタイルも違うし、あまり現実味がなかったんですよね。その中で温浴事業を始めることになって森のサウナReplusの和田さん(@和田ちゃん )にも会って、Honda.Labに誘ってもらい入らせていただきました。他にもいくつかオンラインサロンに入っているんですが、Honda.Labが一番多様性があり、個人個人のパワーが高いレベルなので刺激があって面白いですね。

    ワインに関しては塩谷先生とタカさん(@TAKA )に唆されたんです(笑)。2023年2月頃にReplusにみんなで行って、玉井さん(@玉井 克昌 )のお店で飲んで食べてたときに、丹後は日本酒が有名なので日本酒の勉強をしたいと話しをしたら、まずはワインでしょと。まずワインが分かってないと、日本酒はダメですよと言われました(笑)。そうなんですかと、どうやってワインの勉強するんですかと言ったら以前にワインエキスパートを受けたCHIAKI(@CHIAKI )さんたちがいたのと、タカさんやしげさん(@しげ )が受けようとしていたのもあって、受けます?と言われて渋っていたら、塩谷先生から「え、受けないんですか?」と言われて、受けます、、、と宣言してしまいました。いやぁ、でも、こんなに大変だとは思ってなかったです(笑)。僕はそれまでワインはほとんど飲まなかったですし、赤、白、ロゼくらいしか知らない中で、もうちょっと楽にいけるかなと思ってましたが、あれはちょっと軽はずみでしたね。本当に後悔しましたね(笑)。その後3月から8月までの約5カ月くらいの生活を完全に支配されましたからね。しかも塩谷先生はね、ワインエキスパート持ってないんですよ(笑)。そんなもの要らないって(笑)。ひどい(笑笑)。
    でも結果としてワインエキスパートを受けて本当に良かったです。ワインは日本酒と違って水を混ぜるわけではなくて、その地域の地面から吸った栄養分でブドウができて、その果汁と酵母で作っているのですごく地域性があるんです。地元を大事にする飲み物だなというのがよく分かり、僕のやりたい、丹後をいい地域にしたいという思いとの共通点を発見することもできました。ワインを作っている思いを含めて作り手を尊敬しますし、今まで以上にいただくワインに感謝ができるようになりました。また勉強していく中で日本酒の作り方も少し学んだのですが、日本酒は難しいなと思いましたね。確かに、日本酒を勉強するのであれば、まずワインを知った上で、というのが大事だなと思ったので、塩谷先生とタカさん、ありがとうございますと言いたいです。まだ、受かっていないですが(笑)。

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(DREAM DUSK ENCORE)

ーHonda.Labにはトライアスロンをされている方もたくさんいらっしゃいますが、吉岡さんもされたことがあるとお伺いしました。

    コロナ直前に1回だけ長良川トライアスロンに出場しました。野球部の後輩で阪神タイガースで頑張っていた糸井嘉男君がいるんですが、そのお父さんがトライアスリートで自転車仲間なんです。一緒に話してたときに、やっぱり苦手なことをコツコツ取り組んで、それを克服できるのはすごい楽しいよと仰ってました。僕は走るのも泳ぐのも苦手だけど、少しずつ練習して以前よりも成長を実感するトライアスロンもいいんじゃないかと思ってやり始めたんです。それからはコロナがあってレースもなかったのでやってないんですが、昨年ハワイのあべっちさん(@ハワイのあべっち )にお会いしてホノルルトライアスロンには出てみたいなと思ってますね。アイアンマンは絶対身体に悪いのでちょっとどうするかは分からないですが(笑)。

ー最後にHonda.Labの方たちにメッセージをお願い致します。

    Honda.Labに入らせていただいて本当によかったなと思います。皆さんからすごくいい刺激をもらっていて、それが1人の医者としての実力もレベルアップしていかないといけないと自覚させてもらいましたし、今は本当にワインの勉強をさせてもらえて良かったなと思いますね(笑)。でも勉強してみると、本当に表面だけなんですね。今思えばワインのさわりだけをやっているんだなというのは実感していて、そこでヒイヒイ言ってる自分の力のなさも実感しています。Honda.Labに入らせてもらって、思った以上に自分の向上心に火をつけてもらい、本当にいい刺激を貰っています。ありがとうございます!

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    今回の「Honda Lab. SPOT LIGHT」では、地元丹後を良くしたいという純粋な思いから、クリニックに温浴施設と多方面に活躍する吉岡さんのお仕事のお話から最近のチャレンジ、そしてちょっぴり垣間見えた家庭事情など、様々なお話を伺うことができました。吉岡さん、貴重なお話をありがとうございました!

今後もHonda Lab.メンバーへのインタビューを実施していきます。お楽しみに!

interview  @しゅーへー @みぃ 
Text by  @しゅーへー